高血圧

正常血圧は120/80>です、140/90≦:収縮期血圧(Ps)140以上・拡張期血圧(Pd)90以上はどちらか一方でも高血圧です。
Ps120~139・Pd80~89は正常高値・高値血圧と呼ばれこのレベルでも脳血管疾患や虚血性心疾患を発症する方がいられるため、最近では120/80以下までコントールするのが良いとされています。
高血圧症もまた動脈硬化を早めることにより様々な病態を引き起こします。
全身には血管が張り巡らされ血管のない部位はほとんどありません、とりわけ脳・腎臓・目の網膜は影響を受けやすく、血液を送り出すポンプとしての心臓にも負担がかかります。
年齢や基礎疾患により降圧目標は異なります。
75歳未満の成人で糖尿病・慢性腎臓病・脳血管疾患・虚血性心疾患などの基礎疾患がある場合には130/80以下など

詳しくは医師にお尋ねください

二次性高血圧

高血圧症には本態性高血圧症と二次性高血圧症があるのをご存知ですか?
よく耳にする高血圧症というのが本態性高血圧で、加齢や糖尿病・高コレステロール血症などの成人病に伴う動脈硬化性疾患を指します。

では二次性高血圧症とはどういうものかというと、他に原疾患がありその影響により血圧が上昇している状態を指します。
全高血圧症患者の10〜20%の方が二次性高血圧症である可能性があります

二次性高血圧の検査はまずは安静時採血及び採尿です、空腹で来院していただき安静臥床後採血をします。

詳しくは医師にお尋ねください。

脂質異常症(高コレステロール血症)

定期健康診断にて最も多い再検査・要受診・経過観察項目だと思います。
高コレステロール血症にも原発性と二次性、遺伝による家族性があります。
血中脂質が上昇していても(HDLコレステロール値が低下していても)全く自覚症状はありません。
血中脂質が上昇し動脈硬化を早めることにより脳血管障害・虚血性心疾患・動脈疾患など様々な病態が発生します。
基準:LDLコレステロール140>、HDLコレステロール40≦、中性脂肪TG150>
*冠動脈疾患の既往がある場合はLDL-C100≧、糖尿病・慢性腎臓病・脳血管疾患・動脈疾患を有する場合はLDL-C120≧が推奨されます。
*LDLとHDLの比(LH比)も重要で2.0≧が推奨されています。

詳しくは医師にお尋ねください

糖代謝異常症(糖尿病)

糖尿病にはⅠ型(IDDM)とⅡ型(NIDDM)があります、日常的に診療する患者さんの多くはⅡ型の糖尿病です。
Ⅱ型糖尿病はインスリン分泌低下やインスリン抵抗性などによる相対的インスリン不足により高血糖を引き起こします。
糖尿病もまた動脈硬化の原因となり虚血性心疾患や脳血管障害を引き起こします、食後の高血糖が動脈硬化を進行させることが知られています。
三大合併症とは糖尿病性腎障害・網膜障害・神経障害です、中でも網膜障害が最も早く出現すると言われていますので糖尿病と診断された方には定期的な眼科受診を指導しています。
Ⅰ型の糖尿病は自己免疫性にインスリンが絶対的に欠乏する病態で厳密なインスリン治療が必要となるため診断した場合は総合病院へ管理はお願いしています。

糖尿病は単に血中の糖濃度が高いというだけでなく様々な疾患を誘発する厄介な病気です、検診などで指摘された方は早めの受診をお勧めします、詳しくは医師にお尋ねください

アレルギー性疾患(花粉症・蕁麻疹など)

アレルギー性疾患は花粉症などの季節性アレルギー性鼻炎や結膜炎からアトピー性皮膚炎や気管支喘息・アレルギー性の胃腸炎など多岐に渡ります。
春のスギ・ヒノキだけでなく通年性に雑草類やイネ科などに反応し1年を通して鼻炎症状に悩まされている方も多くいらっしゃいます。
季節性鼻炎の場合は耳鼻科受診もなかなか大変なようです、アレルギー性の鼻炎・結膜炎や蕁麻疹なども当院にご相談ください。

 

逆流性食道炎

胃液(胃酸)が食道に逆流することにより食道に炎症を起こす疾患です。
自覚症状としては胸焼け・ゲップ・胃部不快感といった典型的な症状以外にも、咽喉頭の異物感・つかえ感、動悸や咳、胸痛・背部痛といった症状まで非常に多彩です。
臨床症状より診断は比較的容易で治療も内服薬が奏功しますが、他疾患が背景に存在することもありますので内視鏡検査による診断をお勧めします。

ヘリコバクターピロリ感染症

胃内に感染する細菌で胃潰瘍や胃癌の原因とされています。
検査には尿素呼気テスト・便中抗原検出検査があります、いずれも健康保険適応となりますが事前に胃内視鏡検査での診断が必要です。
ピロリ菌陽性の場合の治療は1週間の内服のみで90%以上の成功率です、ピロリ菌の除菌も当院にご相談ください。

*尿中・血中抗体検査は現在の感染を判定するものではありません。

排便障害

便通の障害のことでほぼ慢性便秘症の方を指します、慢性の下痢症の方と便秘と下痢を繰り返す方は過敏性腸症候群の項をご参照ください。
患者さんの訴え(下痢や便秘)は正確でないことがよくあります、便秘を訴えていても実際は腸の中は空っぽであったり、下痢を訴えていても便が充満していたりということは日常よく遭遇します。まずは自分の腸の状態を知ることから始めませんか?

過敏性腸症候群

排便障害の一つの症候です。
当院に相談に来られる方で前医にて過敏性腸症候群(IBS)の指摘を受けている方は少なくありません。
典型は下痢型の1日5〜6行の水様〜泥状便と腹痛を伴う方が多いようです、特に午前中に集中したり、食後に必ず下痢をするなどです。
便秘型の方や交代性便通障害(下痢と便秘を繰り返す)の方の相談もよく経験します。
治療は多岐に渡ります、患者さん一人一人処方は異なります、まずはご相談ください。

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